Aug 13, 2018
Archsimの改善項目#002
#002 AFN_extenalhorizontalopenings
#001はどこだ!と言われるとまだ書いてないのですが
(もう改善されて通常版に反映されています。)
今年に入って記憶のある限りの最新の個別改善です。
今後改善が反映されますが、とにかくマニアック改善です。
これからもオープンにできる部分は報告していきます。
Divaを購入すると一緒にセットになってやってくるArchsimは
エネルギー計算ができるGrasshopperのPluginToolです。
裏でメインで動いてる計算エンジンはEnergyplusというものになります。
このArchsimでEnergyplusの解析結果データを利用して、
AirFlowNetwork図をGHを使って簡易表示してみたのが 上図になります。
但し、現在のArchsimのとある設定条件下だとエラーが出ることが判明しました。
エアフローネットワーク(各ゾーンのノードごとの質量の計算をしたいとき)を
設定したときにだけ、マイナーエラーが起きます。
上図のModel_1をGHで走らせるとエラーをはいて、コンポーネントがオレンジ色のままになります。
Model_2をGHで走らせるとうまくいきます。
この違いは、外壁に設定した外窓(ExternalWindow)が平面(Horizontal)にある場合、
AFNの計算が作動しません。垂直面(Vetical)にある場合は大丈夫です。
なので、エラーのメッセージも、「平面開口は内部においてね」っていうメッセージが出ています。
これは、Archsimの問題というよりは、EnergyPlus側の問題なのですが、
そもそもの設定として水平開口を「開口」として認識しておらず
「割れ目」(Crack)として認識する方法でしか対応できない問題があります。
Archsim側ではそこまでマニアックに使うやついないだろうということで
すべての開口(外側も内側も)をSurfaceという開口面で登録するようにプログラムがつくられているので
エラーをはくことがわかりました。
ちなみに詳しくは、Energyplus InputOutput Reference.pdf のページ620を見てください。
ここからが戦いで、春くらいから、DIVAの開発者チームに
「水平外部開口も使って自然換気のエアフロー図だしてみたいよー」
というメールを送るも「OK!」と着たまま音信不通。
毎月のスパムのように送り続けるも、他の内容のメールの返信だけ来る。
「外部平面開口はエラーはくから頼むからCrack登録にプログラム変えて」
と夏ごろから具体的に直すところをガチモードでいいはじめると
「え、うまくいくって、書き換えなくても大丈夫だよ」と返信来る
(あ、この人真面目にみてない。。。)
「PDFのここにこう書いてあるから、直してー。」
「直さないと極東の日本の東京の東側の東陽町にある
会社さんがDIVA使わないってすね始めると思うよ」
っていったら、
別の開発者が
「あ、ごめん。バカンスに行ってた。今日すぐ書いて改訂版先に送るね♪」
ってきた。
東陽町パワーすごい。。。
ということで、修正されました。
正式なArchsim現在絶賛開発中ですが、改訂版では水平開口エラーはでなくなります。
ちなみに、作ったGHは、あくまで概算ですが
開口の大きさや位置に応じての簡易の自然換気の確認がよりできるようになりました。
修正点は以下です。
【Original】
AirflowNetwork:MultiZone:Component:SimpleOpening,
zone:f2:w0_OPENING, !- Simple Opening Name
【Revised】
AirflowNetwork:MultiZone:Surface:Crack,
zone:f2_Crack, !- Name of Surface Crack Component
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このBlogは、アルゴリズムデザインラボのメンバーが日々仕事をする中で気づいた事や、Tipsなどを紹介させていただく場です。